アスペルガー/宇治学習塾女児殺害事件、被告に懲役18年 京都地裁
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犯人はアスペルガーだった。このことに俺は少なからず衝撃を受けた。この世の中で起こる意味不明、理解不能の犯罪に知的障碍者が関わっていることがある。
歩道橋から幼児を投げ落とした知的障碍者の事件があった。この塾講師の犯罪も、広汎性発達障害と呼ばれる知的障碍者による犯行だった。
広汎性発達障害とは、通称「自閉症」と呼ばれる。そのなかでもアスペルガー症候群と呼ばれる自閉だったのだ。
自閉症の中でも、学力や言語能力に問題のないタイプがある。障碍と気付かれないまま、大学に入り、社会生活を営む人も多い。有名な例ではビル・ゲイツがアスペルガーだ。
大学の研究者にもアスペルガーが多いそうだ。IQが以上に高いけれど、社会性がまったくない「マッド・サイエンティスト」と呼ばれる人々はアスペルガーなんじゃないかな、と感じる。
アスペルガーの特徴に、他者への共感のなさ、と言うのがある。基本的に他人の感情を理解することができない。他人の言動や表情から、言外の感情や気分を読み取ることができない。
なぜそうなのかと言われても、それがアスペルガーの特性なのだ。犯罪被害にあった側から見れば、謝罪する様子も見えないし、反省しているようにとうてい見えないだろう。
殺人のような極端な事件では、障害の特性を理解してもらおうにも被害者の側に受け入れる余地がないように見える。
悲しいことだ。
このような破滅的な犯罪を起こす前にアスペルガーであることをまわりも本人も認識していれば良かったのに。
知人にアスペルガーであることをまわりに知らせて、毎日の暮らしが大幅に改善した人がいる。今度の4月から、某有名私立大学に通う。
彼は親と一緒に、つき合っている彼女のところに行き、自分の障害のことを話し、アスペルガーにとってわかりやすい話し方をしてくれるように頼んだという。
アスペルガーの人は、曖昧な言い方をされると、強い不安を感じてしまう。単純な例で言うと、「僕のこと好き?」と聞いて「う~ん。好きかも」と言われると混乱に陥って、疑心暗鬼になり、悩み苦しんでしまう。
「かも」という雰囲気が理解しにくい。曖昧にすることで、直接言う照れくささを緩和しようという配慮が困ってしまう。「好き」か「嫌い」のどちらかにして欲しい、と強く思う。「嫌い」と言われても傷つくことはむしろ少ない。曖昧にされることが一番辛いことなのだそうだ。
彼が彼女に頼んだのは、言葉を最後まで言い切って欲しい、ということなんだって。お母さんと一緒に言ってそう頼む知人を想像するだけで微笑ましい。彼女はもちろんよくわかってくれて、いまでも仲良くしている。
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