高田渡 団塊世代のカリスマ・シンガー。

2006-01-05 01:46:54

テーマ:音楽・本・ラジオ

TBSラジオで正月スペシャルとして「お宝音源」の番組がいくつかあった。


まず「鴻上尚史の耳で聞く戦後史」TBSラジオ1月1日の深夜25時から28時まで。誰も聞いていないよな。俺は、mp3で予約録音できるようにセットアップしてあるので今日やっと全部聞いた。これが、凄く面白い。


出演:鴻上尚史、磯山さやか
ゲスト:姜尚中、森達也
昭和20年の太平洋戦争終結から今年でちょうど60年。人ひとりの寿命にも満たないこの60年の間に日本は終戦直後の荒廃から見事に立ち直り、今や「先進国」という非常に豊かで恵まれた国の仲間入りを果たしました。しかし、その繁栄の一方で過去に目を向けると、終戦から様々な出来事を経て私たちが現在生活する「日本」が形成されてきたことがわかります。この番組では、「昭和」を知らない若者たちに向けて、若者がギモンに思う「現代の歪み」を「戦後史」の観点から、鴻上尚史さん、姜尚中さん、森達也さんの3人で、堅苦しくない言葉でわかりやすく答えていきます。

姜尚中がいい声なんだ。磯山さやかというグラビア・アイドルも声が良くしかも頭がいい。森達也は木訥で生真面目な地方出身者のいい感じの野暮ったさ。玉音放送から始まるのがいかにも、だったが、一時間過ぎてから娯楽番組になる。


26時台は「フォーク」で語るその時代、という感じで、好き勝手な「フォーク・ソング」をかけて話すという趣向。聞いたことのない昔のいわゆる「フォーク」が凄く面白かった。こてこてのフォークは、メッセージ性の強い「言葉」に命を込めた音楽だ。


高田渡「系図」。脳天気な三拍子のmajor。ギターの弾き語りだが、思い切りダサイ。アコーディオンやフィドルが入って、カントリー調なのだが音楽としてはどうにも恥ずかしい。

高田渡
系図

歌詞は以下の通り。


ボクがこの世にやってきた夜、おふくろはめちゃくちゃに嬉しがり、親父はうろたえて質屋に走り、それから酒屋をたたき起こした。


その酒を飲み終わるやいなや、親父は一生懸命、ねじりはちまき、死ぬほど働いて、死ぬほど働いて、その通りくたばった。


くたばってからというもの、今度はおふくろが一生懸命、後家の歯ぎしり、後家の歯ぎしり、頑張ってボクはご覧の通り。


丙午(ひのえうま)のおふくろは、おふくろはことし60歳。親父を参らせた昔の美少女は、凄く太って元気がいいな。


実はせんだってボクにも娘が出来た。女房はめちゃくちゃに嬉しがり、ボクはうろたえて質屋へ走り、それから酒屋をたたき起こしたのだ。


ボクがこの世にやってきた夜、おふくろはめちゃくちゃに嬉しがり、親父はうろたえて質屋に走り、それから酒屋をたたき起こした。

               高田渡「系図」


団塊世代の幸福感を表しているが、高田渡はこの通りとにかく酒、酒で、56歳で昨年亡くなった。酒で死んだのだ。風貌は80歳の老人のようだ。酒屋に走るのはもはや無効な価値観だ。この人が団塊世代のカリスマだった。


友部正人。「大阪へやってきた」

友部正人
大阪へやってきた

これも驚いた。団塊世代、フォーク世代には常識なのかも知れないが、インパクトのある音楽だ。ギターをガンガンかき鳴らし、ハーモニカの呼吸、たたきつけるような歌詞。凄いなあ!!


「イカ天バンド」時代に「たま」というバンドがあった。そのなかの山下清みたいな石川の音楽に影響を与えているなあ!ハーモニカとギター。強烈な歌詞、メッセージ。


いま、押尾コータローの影響でアコギが空前のブームだそうだ。ただし、この「フォーク」の時代とは違い「言葉」があまりに空虚だ。それがフォークとは違う、


高田渡の「あきらめ節」。またしても脳天気なmajorの曲がついている。歌詞は「社会風刺」「問題提起」「シニカルな韜晦」。独特の古くさい語り口。節回し。


イッセー尾方に「フォーク歌手」というネタがあるが、この高田渡をモデルにしているのだろう。初めてわかった。


「ぶらぶら節」。ギターの腕前は相当のものだったらしい。この曲にはその様子がうかがわれる。20歳の頃の録音を聞いたが、歌詞の厭世観、老成感はただごとではない。今聞くと、今の時代を歌っているとしか思えない。不景気、失業者、暮らし向きの苦労。。。そんなことを歌っているのだが。


             今年こそは本当に うんと働くぞ そしてああしてこうもする
             ウソの行き止まりの大晦日
             なったなったなったなった 

             大晦日が正月になってま~たおめでたくブ~ラブラ

                        高田渡「ぶらぶら節」


そんなことを歌う歌手は今いないね。すべてが「売れる」「売れない」で量られて、メッセージを含む音楽も少ない。ましてや、現実世界の厭世、悲哀を歌える歌手がいない。本当はその言葉、音楽を求めている人は山ほどいるだろうに。商売にならない言葉は価値がない。そんな、狂った思想に押し込められているのだな。


そんなことを、古くさくてどうしようもなくダサイ「フォーク・ソング」を聞いて考えた。

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紅白、去年より視聴率が上がってしまった!!

2006-01-02 15:26:55
テーマ:音楽・本・ラジオ

俺が見たせいだ。

残念。

みのもんたの客層だろう。他に考えられない。

中途半端に持ち直すとさらに最悪な番組が続くことになる。

うんざりだ。

芸能番組全廃を望む。芸能者を見下したような小賢しい仕切りの歌番組が嫌いだ。

民謡、懐メロだけやってろ!!

阿った番組を作るな!!!

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「紅白歌合戦」 観戦記。白、勝った!!って今どき。。。

2006-01-01 02:55:43

テーマ:音楽・本・ラジオ

おそらく誰も見ていないと思うので俺が仕方なく観戦記を書き留めておきたい。

中島美嘉、しびれた!・・・と思ったら、美しく消えながら伸びていく音の余韻に演歌の前奏が厚かましくかぶってくる!!!信じられない構成。激しく苛立った。このような無神経な演出を平気でするところが紅白の最大の欠点だ。

山崎まさよしが、歌詞の中に「桜木町」を入れたばかりに、この12月の深夜の寒空に桜木町あたりで外で演奏する。災難だ。気が狂っている。後ろにストリングスがいたが、寒さで顔が歪んでいた。何の意味があるのか?寒さのせいか、通常よりテンポが速く、じっくり歌っているように見えなかった。寒さに耐えながら歌うことで精いっぱいの歌手は見るに忍びない。


上海からの映像もあったが、気温零度の外で演奏するんだよ。松任谷由実は、寒い、とは一言も言わなかった。プロだ。そのような環境に歌手、演奏者を置いて平気なNHKは馬鹿だ。本当の馬鹿だ。死ねばいい。


見識を感じたのはHGを出さなかったこと。これは大いに評価したい。そうあるべきだ。徹底してHGを排除するメディアが必要だ。いま無節操にどこにでも出ているから、出られない場所を作っておくべきだ。


NHK紅白最大のタブー「みそら・・・」を平気で言ってのけるみのもんたは大道芸人ぶりを遺憾なく発揮した。以前のNHKなら「殿中でござる!!!」と羽交い締めにされたところだ。


生方さんだって当時から、お笑いぐさにしておけば良かったのに。威張り腐ったNKHの官僚体質が、せっかくの優秀な人材を葬り去るような仕打ちを与えた。嫌な時代だ。


随所にNHKらしい段取り優先が見られ疲れる。御大層な説教口調のコメントを山根というバーサン(あまりに華がなく融通がきかないからバーサンと呼ぶ)が必死で覚えたとおり語る。熱意が感じられず、まったく言葉が届かない。あのバーサンは邪魔だった。


ウェインツと小池徹平のデュオはうまかった。マイクが二つとも倒れてしまったが、歌声は聞こえていて、ちゃんと歌っていることがよくわかった。小池徹平のギブソンj-45のe弦が切れていたのもリアルでよかった。


モー娘。のゴマキ登場のコスチュームはどっきりしました。綺麗な足!ゴマキが一番好きだな。エロ格好いいのはゴマキだ。


グループ魂の港カヲルさんが可笑しかった!!だれも知らないバンドだよな。俺はクドカンが好きなので、港カヲルさんはよく知っている。楽しい訛りがあまり聞かれなかったのが残念だが、「夜のチョイ悪おやじ」と自己紹介する怪しすぎるキャラがNHKで大暴れしているのを見るのは痛快でした。


見ざるを得ない環境にあったので見ましたが、結構楽しみました。視聴率も案外いいのではないだろうか?馬鹿らしい応援合戦とかなくてよかった。


本当は「紅白歌合戦」なんてやめて欲しい。俗悪な旅芸人とスタイリッシュなポップス歌手が同じ空間を共有するのは不可能。


小林幸子たちだけを集めて、全国のジジババ向けに特化した紅白にすればいい。そうでなければこの番組は20年も前に役割を終えているんだ。もうやる意味がない。

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山崎まさよし、寒そう!

2005-12-31 22:35:21

テーマ:音楽・本・ラジオ

あれはないな。オケもぶるぶる震えていたぜ。

テンポも速くなるって。

ひたすら、寒そう。

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オータサンのウクレレ。マーティンの特注品。

2005-12-29 16:30:56

テーマ:音楽・本・ラジオ

ウクレレと言えば、ハーブ・オータ、という人も多い。ムード満点の甘い音色の演奏には熱烈なファンがいる。親指で旋律を弾く、オータサン奏法といわれるものもある。ウクレレ界の重鎮だ。日系人で、オータサン(OHTA-SAN)と呼ぶが普通になっている。
OHTA-SAN
南国の月
このアルバムは10年来の音楽仲間、チチ松村(ゴンチチのチチのほう。言わなくてもわかるか・・・)が、プロデュースして、チチ松村自身もギター、ウクレレで演奏に加わった一枚。

オータサンの音に魅了されてください。ジェイクとは違う甘く切ない音色に、南国への憧れがつのります。楽器は、マーティンがオータサンのために作る特注品。マホガニー製で、両肩のピックガードと、白の美しいバインディングがかっこいい。

雑誌で読んだが、オータサンの楽器に対する姿勢はプロそのもの。楽器は消耗品。特に音程が狂ってきたらもう捨てる、と言い放つ。録音のために、ピックアップも内蔵式にして、手作り感とかなんとか、甘いことは言わない。チチ松村もそうだ。ギターに求めるものは音程、音色。録音に使う楽器に音量はいらない。そういうことだ。

チチ松村は、茶位さんのウクレレを弾いている。この楽器の特徴は、ハワイ土産のひなびた感じが一切しないこと。音程が正確で、音に艶があり、楽器として使える物になっている。しかも、ウクレレのコロリとした味わいも入っていて、俺はぜひ一本手に入れようと思っている。

オータサンのマーティンと、チチ松村の茶位さんの楽器が聞き比べられてとても面白いアルバムだ。

落ち着いた大人向けのアルバム。

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ジェイク・シマブクロ 気さくなあんちゃんの凄いウクレレ!

2005-12-28 18:49:59

テーマ:音楽・本・ラジオ

ウクレレというと、のんきにハワイアンでチャカチャカ弾いている楽器だと思うだろう。それでいい。合っている。
俺もそんな感じのウクレレなら、まったく楽器に触ったことのない人に5分で教えることが出来る。二本の指で四つのコード、それもかっこいいセブンス、ディミニッシュのコードを四つ連続するだけでウクレレ気分が出せる。

持っている人は、Em7 C#dim Am7 D7。これをつなげてチャカチャカやるといい気分です。ずっと、このコードの連続を続けたくなります。歌をのせてもいいし、踊ってもいい。

Am7は指を何も押さえないで鳴るコード。G C E A の調弦の通りの和音。実際指を使うのは三つだけ。和音は連続することで意味を持つようになります。
ジェイク・シマブクロ
ウォーキング・ダウン・レインヒル(CCCD)
このアルバムに付いているDVDでジェイクの録音風景が見られる。スタジオに籠もって何度も何度も気に入った演奏が出来るまで弾き続ける。息詰まるような映像だ。観光みやげのウクレレとはまったく違う。

ジャズ、フュージョン、クラシック、ハワイアン、カントリー、ポップス・・・・。どんなジャンルでも、ウクレレの限界まで技法を駆使して、実に楽しげに演奏する。音楽の喜びを身体いっぱいに表現する。

聞いて気持ちいいばかりか、演奏者としての技術も凄い。「クレイジーG」(スカイラインに収録)とか、「カプリス24番」(サンデイ・モーニングに収録)を聞くとジェイクの並外れた技術がよくわかる。インプロビゼイションを縦横に加え、他では聞くことのできない楽器としてのウクレレの世界がジェイクによって拓かれる。

風貌は、眼鏡をかけた気さくなあんちゃん。日本人なら親戚に誰か似た人を思い出す。シマブクロという名字が示すのは沖縄からの移民なのだろう。

ジェイク・シマブクロ
サンデー・モーニング
誰もがジェイクのウクレレを聞くと、ウクレレという楽器の可能性に驚愕する。ジェイクが使っている楽器は、ハワイのウクレ・レメイカー、カマカの「コンサート」タイプ。この楽器はウクレレの最高峰とも言える素晴らしい楽器だ。ジェイクは特にカマカに思い入れがあるようだ。

ハワイアン・コア材で作られたカマカの楽器は、持つだけでいい香りがして愛着が湧く。このコンサート・タイプ、日本で10万円ほどで買える。最高の物を手に入れる値段としては安い。1,980円のおもちゃに較べたら高いが、おもちゃと較べてはいけない。ウクレレ買うならコンサートタイプがいいですよ。

一般にウクレレと言われている小振りのソプラノは、ころんころんとした音が愛らしい。牧伸二や高木ブーが抱えているのがソプラノ・タイプ。

1940年代ごろ、アメリカでスタンダップ・コミック(漫談家)が、ウクレレを抱え歌いしゃべり、大人気になったそうだ。その影響でウクレレ・ブームが来てたくさん作られた楽器が俺が持っている「リーガル」。特にいいものではない。ただ、マホガニーが使われていてしっかりした作り。バンジョーのようなカラカラした音がする。カントリーっぽい音だ。

コンサート・タイプはボディがやや大きく、ネックも長く作られていて、低音が豊かに響く。コンサートタイプのウクレレは、人間の歌声の音域に重なる。高音は優しいハープのような響き。ウクレレの高音域を聞くと、手の中のハープ、と感じる。

ギターの音域は、ベースからソプラノまでカバーするために、低めの音域に広がっている。ピアノのようにベースと上の和声が同時に演奏できるようになっている。伴奏に都合がいいのだ。ウクレレは声楽などのソリストの音域だ。
ジェイク・シマブクロ
スカイライン

ああ、いいウクレレも欲しいなあ!カマカのコンサートか、G-stringのかっこいい楽器が欲しい。ナカニシのマーティン・タイプ(オオタさんモデル)も一本は欲しいところだ。日本のギター作家茶位さんの、ギター材で作ったウクレレ も欲しい。

ちょうど手頃な大きさと、様々な仕様の違い、音色の違いが収集心をかきたてる。見た目も可愛い。集めるだけでなく全部弾いてみたい。楽器なんか一つあれば十分じゃないの、という人は私の友達ではありません。

いいアコギも欲しいんだけど・・・・・。きりがないなあ。

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「ジョアン・ジルベルト 声とギター」

2005-12-16 09:45:05

テーマ:音楽・本・ラジオ

3年ほど前に買ったCDだが久々に聞いてみた。
ジョアン・ジルベルト
ジョアン 声とギター

俺のギターの上達とともに(・・・・ギター弾けることを押し出してますw)ジョアンのギターの美しさと歌の渋さが身に染みる。このアルバムは、「ボサ・ノヴァ」を生み出した伝説の音楽家、ジョアン・ジルベルトが、ギターと歌だけで作ったCDだ。

音楽の最もシンプルな形態。どこにもハッタリのないシンプルな音楽。美しいテンションコードの連なりからなる伴奏。リズムを刻むパーカッションすらない。

いい再生装置で聞くと、ジョアンがそこにいて歌って聞かせてくれるような錯覚を覚える。臨場感のある近接音で録音されている。まったく、ごまかしようのない録音。リップ・ノイズも聞こえる。ギターのコード・チェンジのギリギリという音や、弦の上を移動する指の音、右手のタッチ。つぶやくような低い音域の声。決して張り上げない囁くような歌声。すべてが聞き取れる。

フジテレビの「FNN歌謡祭」で、中島美嘉が、映画「NANA」 の挿入歌「Gramorous Sky」 を歌うのを見た。アコースティック。ギター一本の伴奏で歌う中島美嘉!!!!かっこいい!!!歌もギターも技量がなくてはとても出来ることではない。

コードをかき鳴らす真似事なら俺にもできないこともないが、テレビの生で本番一発!というのはまさしくプロの仕事だ。

エレクトリック・ギターのイフェクトで、どんなに激しくひずませたり大音響で脅しても、音楽の骨格がつまらない作品は聞き飽きる。アコギ一本で成り立つ音楽は楽曲本来の力がある。







・・・・・なんちゃって!!!

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Norha Jones Live in 2004/ギター・マニアと、ハンサム・ドラマー!

2005-12-06 18:15:29

テーマ:音楽・本・ラジオ

ノラ・ジョーンズを知らない人はぜひこのDVD「Norah Jones and the Handsome Band: Live in 2004」を見て欲しい。音楽も素晴らしいが、ノラの気さくな人柄と、仲間の「ハンサム・バンド」の面々の魅力がよくわかる。音楽は演奏している人を知っているといっそう心に届いてくるものだ。
 
Live in 2004
2004年のコンサート・ツアーの様子が収められている。特典映像には、ツアー・バスでの移動の様子、コンサートの朝から終わるまでの様子、リハーサルの様子などが入っている。見ていてとても楽しい。

メンバーのインタビューやエピソードも入っているので、コンサートの映像を見る前に特典映像を見ておくことをおすすめする。びっくりするのが、パーカッショニスト(ドラマー)が、ハンサムなこと!!すごくイケメン!!格好いいです。ハンサム・バンドの顔ですね。ウッド・ベースのリー・アレグサンダーも男くさくていい。作曲の才能もあって、いい曲を書いている。

メンバーのギタリスト二人が自慢の楽器を紹介してくれる。いくつものエレクトリック、アコースティック、マンドリン。二人とも、楽器が大好きで、一つ一つの楽器に愛着を持っている様子が見て取れる。すっかりギター・フェチだ。

俺も楽器フェチなので、なめるように楽器を見つめる。今一番欲しいのは、マーティンのアコースティックだが、OOOタイプにしようか、D-18にしようか、あれこれ悩むことが楽しい。ギブソンのマンドリンも触ってみたいなあ。

ノラのピアノを弾く姿がいいですよ。舞台の上の目配せや表情がいい。舞台の上で一緒に演奏しているみたいな気持ちになれますよ。

パーカッショニストが何でも叩けるものを叩く姿が面白い。手のひらでテーブルを叩いてもパーカッショニストはいい音を出す。森羅万象、ありとあらゆるものを叩いて人を踊らせるパーカッショニストは音楽の根源を支配する祭司だ。聞いている聴衆の心臓の鼓動も支配する。音楽を聴いていると、太鼓と同じ早さで心臓が拍動するよ。支配されている証拠だ。

ノラを含めメンバーの一人一人がハッタリを言わない。ドラッグをやっていそうな気配もない。極めて真面目な尊敬に値する音楽家たちだ。誠実で謙虚なミュージシャンとはこのようにさりげない人たちだな、と思う。ちゃらちゃらした底の浅い流行音楽をやっている人たちとは格が違う。

ピアノ、ヴォーカル、ドラム、ベース、ギター。ジャズが基本だが、カントリーのテイストもある。メンバーのギタリストが、俺たちは、ノラ・ジョーンズを演奏するんだ、と言っていたがその通りだ。

古めかしいが新しい。懐かしいが今も生きている。そんなノラ・ジョーンズの音楽をこれからもずっと聞いていきたい。出来たら、演奏もしてみたい。

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Norah Jones 人の心にとどくもの

2005-12-01 23:21:00

テーマ:音楽・本・ラジオ

Smokey and Honey と形容されるその声。

Norah Jones
Come Away With Me


Smokey Honey といえば、おいしそうな Barbecue Sauce Recipeが見つかった。 いつか試してみよう。

それはともかく、Norahの声だ。

ヘッドフォンでCDを聞くと、息を吸う音がして声帯が開き、かすかな息の流れるホワイトノイズとともに歌がはじまる。スネアドラムのブラシのように、一瞬にして空間が広がる。楽器もコンパクトな編成だ。ウッド・ベース、ドラムス、ギター、ピアノ。


ノラ・ジョーンズ
ノラ・ジョーンズ スペシャル・エディション
メディアがデジタル化して完全な無音が得られるので、克明に聞き取ることが出来る。かつての「レコード」は、しゅーーーっ、というノイズは避けられなかった。ノイズを目立たなくすることを競った。

電子音で合成した楽曲の休符には何も音がしないものがある。空間を感じない。恐怖を覚えるほどだ。何の手触りもしない。

映画「Ray」(2004)アカデミー主演男優賞 Jamie Foxx が、記者会見で次のようなことを述べた。

「Rey の音楽があらゆる世代(18才も50才も、と言った)から支持を得ている現状は喜ばしい。本当の黒人の文化が正統に評価されたのだ。汚い言葉のラップやロックではなく。。。」

この言葉の後、記者たちから短くしかし強い拍手があった。


Norah Jones の声が、たくさんの人たちに支持され、いまこうして世界の片隅にいる俺のところにまで届いているのは、Jamie の述べていることがらと無関係ではあるまい。だれもが心にとどく音楽を求めているのだ。

Norah Jones
Feels Like Home

人の心にとどくのは扇動する大声ではない。大声で知らされることで、ろくな事があったためしがない。心にとどく声は、静かに語りかけてくるささやき声。息づかいが聞こえる人の声。ボサ ノヴァもそうですね。

Norah Jones 聞いてみてください。

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リチャード・クレーダーマンはなんか恥ずかしい。

2005-08-23 11:28:57

テーマ:音楽・本・ラジオ

ビアノ・マンの祟りか(俺はオカルト全否定ですが・・・w)いまいる場所で、クレーダーマンが全力で流れている。

ムード溢れる「ステキ」感でいっぱいだが、こうしてピアノのパートだけ聞いていると無性に恥ずかしさが込み上げてくる。

だって右手で単旋律を弾いてるだけだよ。左手だって基本は、ドソドソドソドソだけじゃん。オクターブ弾くのと変わりない。

パッケージは大事だな。あのハンサムな外見!自信満々のカメラ目線。「どうだ顔」全開。男から見ると詐欺師にしか見えないが。。

世界中で売れたのだから評価します。ただこのピアノ・タレントが好きだ、という方とは話しが合わないと思う。

偽物臭くて嫌なんだ。

最近は演奏している姿は見ないな。歳とっただろうな。どこか、南の島で悠々自適の暮らしをしているんだろうな。うらやましい。

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