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「のだめカンタービレ」テレビ版 下手くそなオケ

相変わらずツボだ。息を呑んでテレビの画面に釘付けになっている。

Beethovenの七番。

俺 が子供の頃ウィーン・フィルがベームと来てNHKホールで演奏した。FMで生中継もした。ステレオの前でドキドキしながらその生放送を聞いた。高価だった 音楽用のカセット・テープを用意し録音した。曲間でテープを裏返すとき手が震えた。そのテープをどれだけ聞いたことか。いまも手元にある。

ブラームスの交響曲第1番。シューベルトの未完成交響曲。モーツァルトのジュピター。そして、ベートーヴェンの交響曲第四番と七番。いまでも胸躍る白熱の演奏だ。俺のその後の人生にも大きく影響を与えた演奏だ。

そんな青臭い思い出までよみがえってきた。

前 回のスプリング・ソナタのヴァイオリンの下手さ加減がとてもいい感じだったが、今回のオケの下手さには笑った。オーボエやホルンの誇張された下手さはいか にも、なのだが、チューニングのAを合わせる管楽器の合っていなさ加減が実にリアル。あれはうまい人が下手にやった音ではない。普通の下手な学生オケが普 通に吹いた下手さだった。マニアックな下手さ、とも言える(言えるか???)。

ベートーヴェンの冒頭の音の合わない感じ、トランペットの音程がぶら下がった感じ、弦楽器のアンサンブルの乱れ方、どれをとってもアマチュア・オーケストラのリアルな下手さだ。音大のオケもあの程度なのかな?そうでないことを期待したいが・・・。

下 手な演奏はやっぱり不快なので、あまりドラマや映画に出てくることはない。以前、高校のオーケストラのドラマがあって、下手なオケの場面が出てきたが、そ のドラマの下手さは、プロが少し下手っぽく弾いた感じのうまい演奏だった。俺はあまり面白くなかった。アメリカ映画「陽の当たる教室」のオーケストラもそ んなに下手ではなかった。

今回、のだめオケの下手な演奏は実に下手だ!!!これは褒め言葉である。漫画そのもののドラマなのだが、細部にリアリティがあってとても満足だ。

このドラマに携わったスタッフに嫉妬を感じる。楽しいだろうなあ。

今週も実に楽しんだ。

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「のだめカンタービレ」テレビ版 コメディエンヌ、上野樹里!

上野樹里の演技が素晴らしい。嫌みな演技にならず、コケっぷりもいい。色気を消しているところがいい。さっぱりしていて見ていて不快にならない。これは演 出もさることながら、上野樹里の演技がうまいせいだと思う。愛すべきコメディエンヌの誕生だ。本当は竹内結子なんかこっち方面でやってくれたらいいのに。 でも、あの人やっぱり演技が下手なのかも。(・・・な~んて、こんなところでいきなり斬ったりして・・・こめんね結子さん)

玉木宏の指揮姿が出てきた。ベートーヴェンの七番の序奏部で、基本の四拍子叩きが見られた。手を動かす練習をしている様子が見て取れる。なかなかサマになっている。ヴァイオリンの構えもいい。指板の左手ごしに顔が映るショットも決まっていた。よくやっているな、千秋さま。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタヘ長調「春」が面白かった。峰君の演奏は、野菜を中華包丁でザクザク刻むような八分音符。中華鍋におたまがぶち当たるようなアタック。しゃくりあげるような上向きのポルタメント。下手に弾くその下手さがうまい。

のだめと、走りまくり、転びまくりの息がぴったり合ったひどい演奏をするのに爆笑。よく音大のレッスン室街からあんな感じの演奏が聞こえてくるよ。演技の なかの「下手な演奏」が本当にただの下手くそだと、作り物としては面白くない。きちんと「下手」に出来ていないと笑えない。そのあたり、スタッフの真剣に 遊んでいる様子がわかり嬉しくなってくる。

千秋さまとの演奏で、中華包丁と中華鍋の演奏が、うっとりする音楽に変わっていく場面の素晴らしさ!感心したぜ。

ベートーヴェンのスプリング・ソナタは、峰君の言うとおり「青春の喜びと稲妻」だ。俺はこの曲に恋いこがれていた時期がある。中学生の頃だ。若き日の胸の高鳴りを思い起こす。この曲は実にいやらしい。悶々と思い悩む恋心をかき立てる。

千秋さまの「なにやってるんだろ、俺」という独白はまさに俺のものでもあった。周りは次々に世に出て行き、外国に留学し、コンクールで入賞し。。。。ひと り何事もなさず、なにも出来ずにとり残されていまここでこうしている。その焦燥感はあらゆる青春時代、学生生活に共通のものではないだろうか。

このドラマは俺の胸の奥の何かをかき立てる。個人的な思い入れなのだが、冷静に見られない。胸の奥がきゅんとうずいてくる。俺の青春の記憶がよみがえってくる。実に待ち遠しいドラマだ。

おまえら、見るな!俺だけ見る。俺だけ見て涙ぐむから。。。。見ないで。ほっといてくれ!!

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「のだめカンタービレ」テレビ版、ヒットの予感♪

ベタだが通勤電車のなかで女子高生が話題にしている。侍は電車通勤で山篭もりをしている。悪いか。

俺のように日ごろテレビドラマを見ない層が食いついてくるドラマは強い。

世の中のクラシックおやじたちが子供や若い女の子たちに引きずられる形で見るようになる。見たら結構いい仕上がりなので評判を呼ぶ。

好循環だ。

いま原作のコミックがつまらなくなってきているが作者にいい刺激になるだろう。

俺のまわりのマニアックな連中からの評判も上々。

師匠の一言。

「千秋の指揮が下手だったら幻滅☆」

玉木宏に期待したい。

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「のだめカンタービレ」テレビ版、いいぞ!!

「ぎゃぽ!」を実体化した上野樹里。この人は素晴らしい女優だ。

「スウィング ガールズ」の魅力あるヒロインで、すっかり上野樹里にやられている俺だ。「サマー タイムマシン ブルース」などというマニアックな映画でも地味に好演している上野樹里も見逃していない。

千秋様に玉木宏。足の長さ細さが漫画のように美しいシルエットをつくる。傲慢で繊細な感じが良く出ている。

テレビ版は音楽がいい。長い導入のあと、タイトルと共に鳴り響いたベートーヴェンの第七シンフォニー。胸が高鳴った。素晴らしい!ガーシュインの「ラプソディ イン ブルー」もムード満点。チェレスタで響くチャイコフスキーの「胡桃割り人形」もファニーでおかしい。

遊び心満点。ゴージャスな俳優陣、海外の映像。言うことない。

全く期待しないでほとんど偶然のように初回を見たが、これほどわくわくするテレビドラマは近頃記憶にない。

音楽がすべてクラシックなのも心地よい。主人公二人が演奏したモーツァルトの見事さ。音楽の良さがわかる演奏だ。鬱陶しい蘊蓄がなく、漫画の通りに展開していくドラマにしばし時間の経過を忘れた。

このドラマは買いです。視聴率もいいでしょう。わがことのようにうれしい気持ちでいっぱいです。

お前ら!見ろ!!

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