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「マルホランド・ドライブ」 青い鍵と札束

2005-08-01 01:06:09

テーマ:Mulholland Dr.

撮影のため「カナダ」にいる女優の叔母と電話で話をする、ナオミ・ワッツ。カウチに寝ころんで、豪華な部屋になじんでいる。叔母の紹介で、映画のオーディションを受ける話をしている。台詞を覚えることを、ひとかどの女優気取りで話す。黒髪の女のことを話すと、その女は叔母の知り合いでないことがわかる。

ナオミ・ワッツの役名はベティ。黒髪の女との会話で、カナダのオンタリオから、女優である叔母を頼って、ハリウッドに来ていることが語られる。叔母は、不審な黒髪の女を警察に通報するように薦めるが、寛容なベティは、そうしない。黒髪のリタが、記憶を失っていることがベティにも明らかにされる。
bety
身元を確かめるためリタが持っていたバッグを空けてみる。リタは泣き、ベティは愛情に溢れた眼差しでリタを思いやる。リタとベティの場面は、常に官能に満ち、美しい。

バッグの中には、かなりの額になりそうな札束と青い鍵が入っている。青い鍵は、どこか非現実な形と色をしていて、見ている世界のリアリティが揺らぎはじめる。

「PINK'S」というホット・ドッグ店から出てくるチンピラ三人。よく見ると、「殺人のスラップ・スティック」のジョーと、金髪の女と、もう一人の男だ。この場面、よく覚えていない。じっくり見てみよう。

金髪の女は、どうも売春婦らしい。ジョーが、「新顔の女いる?Any new girls on the street, baby ?」「ブルネットの女は?よれよれの?」「よく見ておいてくれ、頼むよ」と依頼している。どう係わるのだろう?三度見たが記憶にない。ここに書き留めておこう。

リタとベティ。お金と鍵のことを話している。なにか思い出しそうなリタ。

マフィアの車をぼこぼこにした、ケシャー。スポーツカーで走っている。秘書からの電話。すぐにオフィスに戻って欲しい、全員がクビになってしまった、と言う。断るケシャー。「家に帰る」。サンセット大通りの椰子の街路樹が流れる。

椰子にオーバーラップして、ベティの夢見心地の表情。ベティに依存しきったような表情のリタ。事故のことを思い出す。「マルホランド・ドライブ」。警察に確かめよう、と提案するベティ。「映画みたいに」。「確かめるだけよ」と言うリタ。手を握り二人はすっかり心を許しあっているように見える。幸福そうなベティ。親切で優しく、リタの窮状を救おうとする。
      ベティ
ナオミ・ワッツ演じる「ベティ」にも、モデルがある。1940年代のミュージカル女優で、当時のセクシーアイドルだったベティ・グレイブル。ブロンドがナオミ・ワッツのベティと重なる。マリリン・モンローとも「百万長者と結婚する方法」(1953)で共演している。
      ベティ2

(この項さらに続く)

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