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「COMPETITION(1980)」邦題「コンペティション」

コンペティション。

日本ではゴルフの「コンペ」しか思い浮かばないだろうが、いわゆる「コンクール」のことだ。コンクールと言えば音楽や絵画の話だな、と解るのが面白いところ。

映画「コンペティション」competition_ver1

アメリカのジュリアード音楽院の建物を使って撮影された青春映画。音楽大学のピアノ科に通う主人公(リチャード・ドレイファス)が、何度目か、しかも年齢制限もあり最後のチャンスかもしれないコンクール(コンペティション)に臨む話。

まいったよ。

映画のことなどろくに知らない知ったかぶり侍の俺だから、この映画がまたしても「華のない(某氏曰く)」リチャード・ドレイファス主演とは!

主人公は見かけも年寄り臭く、髪も薄くなっている。何度もコンクールでいいところまで行くのだが「万年二位」。このあたりで一位をとらなくては、ピアニストとしても箔がつかない。

一位をとる人と、一位にならない人との違いはなんだろうか。華々しく一位になったことのない俺には永遠に解るはずもない。おそらく、この世界の大部分の人々は「一位になったことのない人」で構成されている。その悲哀。

あと一歩で一位だったのに・・。そのような経験をしたことがある人も多いだろう。だが一位は遠い。

美しい恋人(エイミー・アーヴィング!)がいて、本選の舞台袖から口の動きだけで「I love you」と言ってくれる。でも結果は二位。それで終わりなのがこの映画。ネタばれですが、ほとんどの人はこの結末を予測し、人生とはこうしたものだ、と受け入れることになる。

ほろ苦い味の青春映画だ。

俺は今より25歳若い頃、女子に誘われて見に行った。その頃から女の子にはもてる俺だった。

ジュリアード音楽院の様子が興味深い。練習室や、さらっている曲目、様々な楽器を演奏する学生たち。日本の音楽大学もそれほど違わないのだろう。いまでも毎日コンクールをめざし狂ったように練習をする学生たち。その情熱と意気込みが、防音されたレッスン室が並ぶ廊下にも溢れて渦巻いている。胸が熱くなる光景だ。

この映画を見た後、舞台袖から「I love you」と言うのが流行った。舞台上で緊張している女子めがけてウィンクしながら「I love you」と言ってやる。困ったような女子を見るのが楽しみで。。あとでプンプン怒られるのも楽しみでした。

我が青春の思い出。エイミー・アーヴィングはブライアン・デ・パルマの傑作青春映画「キャリー」で、キャリーの唯一の理解者、スー・スネル役でデビュー。最後の場面の演技には度肝を抜かれます(笑)

それにしても、リチャード・ドレイフェス!!笑ってる場合かよ!!m_054840

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コメント

この映画でラジー賞の主演男優賞をとってるんですね。
この映画も知りませんでした。
リチャード・ドレイファス結構すきなんですけどねぇ。「スタンド・バイ・ミー」で初めて見てから。「未知との遭遇」「張り込み」
「オールウェイズ」。。。。
舞台袖で男の子に「i love you」なんて、
素敵なシチュエーション!
言われてみたいですね。(舞台にあがることはないけど)

投稿: しゅぺる&こぼる | 2006年3月15日 (水) 00時05分

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