「リプリー」The Talented Mr.Ripley ディッキー、かっこいい!!
2005-05-31 22:39:33
テーマ:(ら行)
パトリシア・ハイスミスの小説 The Talented Mr.Ripley の映画化。先行作品として「太陽がいっぱい」がある。アラン・ドロンの美貌とニーノ・ロータの音楽で一世を風靡した。
そのため、ディッキーがいなくなってからは、映画全体が精彩を欠き、ボーンシリーズでは頭のいいマット・デイモンが愚鈍に見えてしまう。美しいケイト・ブランシェットも出てくる。ゴージャスな配役だ。
俺はパトリシア・ハイスミスの小説が好きで翻訳されたものは全部読んだ。「太陽がいっぱい」と「リプリー」では結末が違っている。原作通りなのは「リプリー」である。
原作通りのあまり、映画としてはつらい展開になっている。見るのが厭わしい犯罪場面が続き、後味が悪い。
小説では、リプリーに感情移入がなされ、緊迫した中で危機を乗り越える。機転で難局を切り抜けることにカタルシスがある。善悪ではなく、置かれた状況を解決していくことに関心が向くのだ。
映画ではリプリーのまわりの人物にもそれぞれ魅力を感じる。小説では描写されない、家具や調度、風景、人物の表情、声、口調のすべてが目に入ってくるため、リプリーの内面に集中できない。
映画と小説の表現の違いを感じて興味深い。
最新作「クローサー」で、ジュウド・ロウは売れない小説家を演じている。実に嫌な男で腹が立つ。かっこよさは変わりませんが。。。
- 松竹
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そのため、ディッキーがいなくなってからは、映画全体が精彩を欠き、ボーンシリーズでは頭のいいマット・デイモンが愚鈍に見えてしまう。美しいケイト・ブランシェットも出てくる。ゴージャスな配役だ。
俺はパトリシア・ハイスミスの小説が好きで翻訳されたものは全部読んだ。「太陽がいっぱい」と「リプリー」では結末が違っている。原作通りなのは「リプリー」である。
原作通りのあまり、映画としてはつらい展開になっている。見るのが厭わしい犯罪場面が続き、後味が悪い。
小説では、リプリーに感情移入がなされ、緊迫した中で危機を乗り越える。機転で難局を切り抜けることにカタルシスがある。善悪ではなく、置かれた状況を解決していくことに関心が向くのだ。
映画ではリプリーのまわりの人物にもそれぞれ魅力を感じる。小説では描写されない、家具や調度、風景、人物の表情、声、口調のすべてが目に入ってくるため、リプリーの内面に集中できない。
映画と小説の表現の違いを感じて興味深い。
最新作「クローサー」で、ジュウド・ロウは売れない小説家を演じている。実に嫌な男で腹が立つ。かっこよさは変わりませんが。。。
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コメント
■TBありがとうございます
「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンも妖艶ですが、私も個人的には「リプリー」のジュード・ロウの方がタイプです。やんちゃな感じがして魅力的ですよね!
usako4050 (2005-06-08 13:09:55)
投稿: コメント | 2006年2月 1日 (水) 23時03分