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「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」

2005-05-10 00:53:41

テーマ:(ら行)

エンドロールは最後まで見るべきだ。この映画の本質がわかる。


最初から、この話は不幸の連続なので席を立つなら今だ、といわれたら絶対に最後まで見る。原作もそのようにうまいフックを使っている。
角川エンタテインメント
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語スペシャル・エディション
悪ふざけのような不幸さ加減が面白い。エピソードごとに「怪人」ジム・キャリーが、CGのように動き回るのが見もの。皮肉の効いたブラックなファンタジー。俺はこの作品が大好きだ。

昔懐かしい怪人二十面相と少年探偵団。様々なヒーローものも同じ構造になっている。ショッカーと仮面ライダー、マグマ大使とゴアの関係。

間抜けな、でもちょっと怖い怪人と闘う子供たち。協力することで怪人の悪巧みをことごとく粉砕する。そのたびに、怪人は「今度こそ」と誓う。続く。。。というわけだ。

サキの短編に「話し上手」というのがある。子供に教訓のある話をしようとして失敗する母親を差し置いて、なんの教訓もない出鱈目な話をして子供の興味を引きつける、という短編だ。

大人にとってはもちろん、子供にこそ、立派な主人公が、努力の末幸福になるような話は、もはや何の興味も引かない。自分のいい加減さを責められているようでうるさいからだ。

西欧文化では、厳然と、子供、大人が分けられていることを感じる。俺は日本の甘ったれたガキが大嫌いだ。この映画の子供たちは、子供として活躍するのがいい。大人も子供に阿ることをしない。

作品の最後に「教訓」が押し寄せる。のしかかる災難を、不平も言わず協力して切り抜けてきた子供たちを見ていたからこそ、大人もその「教訓」に胸を打たれ涙を流す。

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