« 「ボイス」のハ・ジウォン、株価捜査疑惑で検察の事情聴取! | トップページ | 「The Island」 アクション映画としての・・ »

モーツァルト:真贋を判定!

リンク: TBS RADIO 954 kHz|ラジオワールド.

モーツァルト「噂の交響曲」の世界初演の録音を聞いた。俺も知ったかぶりで、この曲がモーツァルトの新発見の交響曲なのか考えてみる。

TBSラジオでこの番組の宣伝を盛んにしていたので一楽章の冒頭を何度も聞いた。その時から感じているのだが、さっき番組の録音を聞いて同じ感想をもった。

これはモーツァルトではない。

一楽書の冒頭の旋律が主和音の分散と下向スケールから出来ているのがモーツァルト風だ、と解説者が言っているが、この時代の交響曲主題はみんなそんな感じだ。だからモーツァルトの作品だとする根拠にはならない。

俺が違う、と感じるのは主題の処理だ。同じことを二回ずつ繰り返す。このセンスがモーツァルトではない。様々な根拠から、八歳頃の作品らしいと見当がつけられているが、同時期のモーツァルトの作品を聞くと、そのような野暮ったい繰り返しは出てこない。物足りないぐらいさっと次のフレーズに移っていくのがモーツァルトだ。

モーツァルトの後期の作品に「音楽の冗談」という人をくった作品がある。これはふざけたことが大好きなモーツァルトが、下手くそな演奏家や作曲家を意地悪くからかうために書いた作品だ。この作品の冒頭が、まったく同じことを「阿呆」のように繰り返す。そこが笑いどころなのだが、今回の「噂の交響曲」の第一楽章主題提示は「阿呆の繰り返し」に聞こえる。

二楽章の短調もどうも重苦しい。音が厚すぎる。すっきりした最小限のオーケストレイションがモーツァルトなのだが、子供の頃の作品であればなおさら厚化粧に過ぎる。

三楽章のメヌエット。これも凡庸としか言いようがない。ハイドンの下手くそな物まねに感じる。時代背景からも、この時代のモーツァルト作品に、メヌエット付きの四楽章形式交響曲は見られないという。

四楽章。楽器編成が、トランペット、オーボエ、弦楽という、他のモーツァルトには見られない構成。作曲した土地のオーケストラがそのような編成であったため、とも考えられるが、音の響きがモーツァルトではない。やはり凡庸さを感じる。

よって、この作品はモーツァルトの作品ではない。俺の知ったかぶり結論。

ウィーンで学者が研究してあと半年後ぐらいに結論を出すとのこと。楽しみだ。研究成果の報告を待ちたい。

<番組概要>
八塩圭子(TBSアナウンサー)
ゲスト:海老澤 敏(日本モーツァルト研究所所長)/前田二生(指揮者)

一昨年発見され、今年中にも真偽判断される予定の「モーツァルト作と記名された交響曲」を日本で初めて全楽章紹介。
リスナーからは「モーツァルト作品と感じたかどうか」、電話・FAX・Eメールでご意見募集、集計結果を鑑定作業中のウィーン楽友協会に報告する。
司会は八塩圭子アナウンサー。ゲストに日本モーツァルト研究所・所長の海老澤敏氏、世界初演をした指揮者・前田二生氏を迎え、作品の謎に迫る。

|

« 「ボイス」のハ・ジウォン、株価捜査疑惑で検察の事情聴取! | トップページ | 「The Island」 アクション映画としての・・ »

「音楽」カテゴリの記事

コメント

モーツアルト生誕250年で、あちらでもこちらでもモーツアルトコンサートやってますね。
私はアマノジャクなので、そうするとあんまり行きたくなくなってしまう、困った性格です。

「噂の交響曲」の真偽を考えることが出来るとは、さすがです。
私はそれを聴いていないし、聴いても何の判断する力もないけれど、映画侍さんが「違う」と仰られるなら、違うのだろうとあっさり納得してしまいます(笑)。

「音楽の冗談」を聴いてみたくなりました。

投稿: 有閑マダム | 2006年2月 6日 (月) 10時29分

マダム、おはようございます。春節はNYのチャナイナタウンでも盛大におこなわれているようですね。今朝のニュース番組で見ました。いまや、リトル・イタリアを遙かにしのぐ勢いなのがチャイニーズだとか。。。

Mozart、いま流行ですからね。時流に沿っているようで気恥ずかしいのですが、この新発見交響曲には興味があります。番組の中で、ラジオの聴取者からのアンケートの結果が発表されていました。

ウィーンで同様の調査をしたところ、80%がMozartの作品だと思う、と言う答え。一方この番組に寄せられた日本人の結果は70%がMozartではない、というもの。

日本人はMozartマニアが多いですから案外正確な判断かも知れません。何の根拠もありませんが・・・。

いずれ、専門家の答えが出ます。私の断定も間違っているかも知れません。その時は笑って許してくださいね☆

新居にコメントありがとうございます。まだ散らかしていますがまたおいでください。

投稿: 映画侍 | 2006年2月 6日 (月) 10時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/164307/8524050

この記事へのトラックバック一覧です: モーツァルト:真贋を判定!:

« 「ボイス」のハ・ジウォン、株価捜査疑惑で検察の事情聴取! | トップページ | 「The Island」 アクション映画としての・・ »