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「オーシャンズ 11」最高に格好いい金庫破り!!

2005-10-13 12:23:48
手ごわい有能な敵の裏をかいて大金をせしめる。なんとわくわくすることだろう。泥棒ですよ。犯罪ですよ。でもいいんです。映画だから。

とにかく痛快なストーリー。11人の芸達者が持ち味を生かし大活躍する。一番格好いいのはジョージ・クルーニー。顔の長さがジュリア・ロバーツにぴったり(背も・・)。最後までいいところをさらっていく。大金を盗まれるアンディ・ガルシアもうまい。敵が馬鹿だとこの手の話はつまらないからね。

「ボーン・スプレマシー」で最強マシン、ボーンを演じているマット・デイモンもこの映画では、Kidとか呼ばれて小僧扱いだ。こいつがドジなんだ。この映画最大のハッタリ、例のマシンを盗む場面でのヘマには笑った。あのマシンと盗みの場面の甘さがこの映画最大の弱点かも。でもいいんです、結果がすべてだから。

さまざまなトリックも気が利いている。指紋照合でしか入ることの出来ない金庫室にどうやって潜入するか?答え。敵の金庫番に正規の手順で運んでもらえ。

昔の推理小説にはルールがあった。インド人を出すな。インド人は魔術を使える。イギリス人にはインド人の名前も顔も覚えられない。だからインド人を推理小説に出すのはアンフェアだ。世界が狭い時代の人種差別ルールです。ひどいでしょ?

この映画のトリックにはインド人は出ない。中国系が微妙に出てくる。重要な役割を持っている。日本人も中国系に同じステレオタイプを持っていますよね。お約束通りの働きをする。

ここぞというときに繰り出されるギャグも素晴らしく、金庫前の、あと20秒の場面には笑った。マット・デイモンが抜かりのないところを見せてくれます。

ラスベガスの美しい夜景を見ながら一仕事なし終えた面々。ドビュッシーの「月の光」が美しくオ-ケストレイションされて盛り上がる。感激が胸に溢れ、涙すら浮かんでくる。え?泥棒の話なのに???

モーツァルトの「魔笛」にこんな場面がある。主人公のパミーナとタミーノの前に、悪者の手下が押しかける。この窮地に、味方のパパゲーノ(ビッグ・バードのような扮装のコミカルなキャラ)が、銀の鈴(グロッケン・シュピール)をうち鳴らす。すると敵の手下たちが、

こりゃ、なんと素敵な響きだ!
こんなきれいな音は聞いたこともない!
ラララ、ラララ、ララララッ!!

と歌い出し、踊りながら去ってしまう。

んな、馬鹿な。で、そのあとパミーナとタミーノはこう歌う。

誰でも男は鈴を見つけたら、敵は苦もなくいなくなる。
敵がいなければ、みんな友情の和やかさの中に幸せに暮らしていける。

鈴があって、音楽が流れたら、みんな幸せ!

「魔笛」の舞台を見てこの場面にくると、心からそう思う。俺にも鈴があったなら。みんなが仲良くできたらなんて幸せなんだろう、と。感激で胸がいっぱいになる場面です。これが音楽の魔術です。音楽がこんな子供っぽいメルヒェンを真実のものにしてくれます。

音楽はすべてを納得させてくれる。どんな荒唐無稽なマシンでも、それはないだろうというトリックでも、事が成就して素晴らしい音楽と映像が身体中を包み込み、ああ、よかった、と納得させてくれるならそれでいいんです。

この映画はそんな楽しみに満ちた素晴らしい作品だ。面白い上にこんなに感動するなんて思っても見なかった。やられたよ、オーシャン!12も楽しみにしてみるからな!!!

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