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「フェティッシュ」タランティーノの駄作。

2005-12-17 00:59:25

テーマ:(は行)

殺人現場萌え~♪の変な女の話。コロンビアの生まれで、とびきり美人のガブリエラ。ラテン音楽に合わせて、コミカルに物語は進んでいくようだが、俺は気にくわない。

アミューズソフトエンタテインメント

フェティッシュ

殺人現場専門の掃除会社。タランティーノの傑作「パルプ・フィクション」でも血まみれ現場の「掃除屋」が出てきたが、そのアイディアを敷衍したこの作品。


そのような職業はあるとは思うが、この映画では、モデルクラブと女衒のように描かれる。汚れ仕事の現場にしては優雅に美女がくつろいでいる。殺人事件現場が大好きなガブリエラが就職するわけだが、その設定にうまく乗れない。

いつも最大限の美人メイクのガブリエラ。殺人現場の掃除婦が恐ろしい美女であることになじめない。掃除をするのに、ヒラヒラのドレスの上に制服を着るだけ。真面目にふざけた映画を作っているとは思えない。事件現場で音楽をかけ、踊り狂うガブリエラ。男友達をほったらかし、おめかししたまま血まみれの床に寝ころんだりする。

ふざけながらふざけた映画を作るな!!!!ふざけるならもっと真面目にやれ!!!!

美しい、しかも珍妙なダンスのシーンですよ、面白いでしょう、と監督は得意気だが、まったく滑っている。すこしも面白くない。踊りも陶酔しているように見えないのは演技のせいでも撮影のせいでもない。

「監督がアホやから!」

俺はタランティーノには甘いのだが、この作品のすべてがわざとらしく鼻につく。俳優もいい。音楽もいい。なのに無理矢理悪ふざけをして得意になっている監督のダメさ加減しか伝わってこない。自分のスタイルに酔って、自己模倣をすると作家はダメになる。

アンジェラ・ジョーンズという女優。コロンビア出身の頭のねじ切れた女をギクシャクと演じる。目の演技がいいというか良くないというか。どう見てもサイコパスだ。美貌が一層効果を上げている。コロンビア訛りの英語もサマになっている。

終わりに「オチ」というか、ブラック・ジョークのつもりの一場面があるが、面白くも何ともない。怖くもないし、狂っているだけ。あっさり終わったのが唯一の救い。

タランティーノ好きは見て罵倒してください。それ以外にはおすすめできません。

「パルプ・フィクション」をもう一度見よう。同じ血まみれでも、ナイフと銃では質が違う。銃は滑稽だが、ナイフは笑いにつながりにくい。この映画を見てそう思った。

日本語訳の「フェティッシュ」はあまりにひどい。なにもフェティッシュじゃない。敢えて言えば「マニアック」「偏執狂」。原題は 「curdle」。血も凍るぞっとする、という意味と、カーズ(凝乳)状の血液、血糊をあらわしている言葉だろう。

「フェチ」とか言って「好き、好み」の意味で使う人が多い。本来、靴や下着など、物に固執して興奮する性の倒錯をいう言葉だろう。

馬鹿な女タレントやブログの女王とか呼ばれて喜んでいる馬鹿女が「私、ラーメン・フェチ」などというのを聞くと血も凍るような殺意を覚える・・・・・・・ほどでもないです。。。

この作品は駄作だ。女優のへんてこ演技を見たければどうぞ。他にはないへんてこが見られます。

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